The Beginningカズ家の挑戦、米国視察から
フランス・ボルドーのワイン生産者、カズ家は1980年代、シャトー・ランシュ・バージュのセラーを一般公開しました[1]。当主シルヴィー・カズは、米国ナパ・ヴァレーの成功したツーリズムモデルを視察したことがきっかけだったと語っています[1]。当時、フランスでは「ワインツーリズムはまだ始まっていなかった」ものの、「すべてのワイン愛好家とのつながりをつくることが不可欠」だと考えたといいます[1]。
1989年には、隣接する建物コルデイヤン・バージュを高級ホテル&グルメレストランに改装しました。このレストランは、後にミシュランの2つ星を獲得しています[1]。
30 Years Later観光客680万人、雇用の8%が観光に
| 指標(2019年) | 数値 |
|---|---|
| 年間観光客数 | 680万人(15年前の3倍) |
| 観光消費額 | 16億ドル |
| 観光依存の地域雇用比率 | 8% |
1995年にアラン・ジュペがボルドー市長に就任してから、地域のインフラ整備が加速しました。2016年には4,700万ドルを投じたワイン博物館「ラ・シテ・デュ・ヴァン」が開館し、年間40万人が訪れています[1]。個々の生産者レベルでも、シャトー・ウルタン・デュカスでは、2022年末時点で売上の60%が来訪者由来になっています[1]。
Our Proposal芸苑道からの提案:「生産の場」を「体験の場」に
ここからは、芸苑道が宿泊施設の皆さまにお伝えしたい内容です。なお、芸苑道とボルドーの各生産者・団体との提携関係はありません。
1.一人の生産者の挑戦から、地域全体が変わった
ボルドーの変化は、行政の号令からではなく、カズ家という一つの生産者の挑戦から始まりました。貴施設の小さな一歩も、同じように地域を変える種になり得ます。
2.視察という投資
カズ家が米国ナパを視察したように、他地域・他業種の成功事例を実際に見に行くことは、遠回りに見えて有効な投資です。芸苑道でも、視察先の選定についてご相談いただけます。
3.30年という時間軸で考える
ボルドーの成長は一夜にして起きたものではありません。文化体験も同様に、単発の企画で終わらせず、年を追って育てていく視点が大切です。
Ask Us貴施設に置き換えると
ここまでは、公開されている資料にもとづく事実の整理です。実際に何をどのように組み立てるかは、貴施設の規模・立地・客層・繁閑の形によって変わります。芸苑道では、次のような点を伺ったうえで、貴施設に合う形をご提案しております。
- 問『生産の場』を『体験の場』に変えるには貴施設が持つ製造・調理・所作の場を、見せる工夫についてご相談いただけます。
- 問視察から始めるという進め方は、日本でも有効か先進事例を見て学ぶという順番は、規模を問わず有効です。同行のご相談も承ります。
- 問30年かけて育てるという発想を、どう今に活かすか短期の成果だけでなく、長く続く仕組みづくりを一緒に考えます。
ご状況を伺ったうえで、実施できる形かどうかを率直にお伝えいたします。芸苑道へご相談はこちら →
FAQよくある質問
ボルドーのワインツーリズムはいつ始まりましたか?
1980年代、カズ家がシャトー・ランシュ・バージュのセラーを一般公開したことがきっかけの一つです。
2019年のボルドーの観光客数は?
680万人で、15年前の3倍でした。
何がきっかけでしたか?
カズ家による米国ナパ・ヴァレーの視察です。
Sources & References出典・参考文献
- SevenFifty Daily "How Bordeaux Opened its Doors to Wine Tourism" https://daily.sevenfifty.com/how-bordeaux-opened-its-doors-to-wine-tourism/
本記事は、公的機関・国際機関・学術論文などの公開情報をもとに作成しています(確認日:2026年9月25日)。数値や制度は改定されることがあるため、最新の情報は各出典の公式発表をご確認ください。
