GEIENDO芸苑道
インバウンド成功事例New Zealand's Visitor Levy

入国時に100NZドル
自然保護に使う課金の仕組み

公開 更新 文・細川明日香(株式会社芸苑道 代表)読了 約5分
入国時に100ニュージーランドドル——自然保護と観光に使う課金の仕組み
ANSWER

ニュージーランドの国際訪問者保護・観光税(IVL)は、入国する旅行者がビザやNZeTAの申請時に支払う課金です。ニュージーランド政府の発表によると、2024年10月1日から35NZドルが100NZドルに引き上げられました。宿泊施設が徴収する宿泊税とは異なり、入国の手続きの中で集めるのが特徴です。

このテーマの全体像はこちら旅行者の行動を変える海外の仕組み|パラオ・アイスランド・コペンハーゲン・ハワイの事例

How It Works入国前に支払う課金

IVLは、ビザまたはNZeTA(電子渡航認証)の申請時に支払います。ビザやNZeTAの手数料とは別に必要で、オーストラリア国民や一部の太平洋諸国の国民などは対象外とされています[1][2]。

ニュージーランド移民局は、IVLについて「滞在中に利用し、楽しむ施設や自然環境を維持するための旅行者の貢献」と説明しています[1]。集められた資金は、観光と自然保護の両方に使われます[2]。

項目内容
名称International Visitor Conservation and Tourism Levy(IVL)
金額1人100NZドル(2024年10月1日から。それ以前は35NZドル)
支払いのタイミングビザ・NZeTAの申請時
使途観光と自然保護に関する事業
出典:ニュージーランド移民局、ビジネス・イノベーション・雇用省(MBIE)[1][2]。金額はニュージーランド政府の2024年9月の発表にもとづきます。

vs Lodging Tax宿泊税との違い

観点ニュージーランドのIVL日本の宿泊税
誰が集めるか国(入国手続きの中で)宿泊施設(特別徴収義務者)
いつ払うか渡航前の申請時宿泊時
施設側の手間なし徴収・申告・納入が必要
金額の決まり方全国一律自治体ごとに異なる

日本では、宿泊施設が徴収と申告を担います。倶知安町のように定率制を採る自治体もあり、施設側の実務は自治体ごとに異なります。

Our Proposal芸苑道からの提案:負担が増える時代に、選ばれる理由をつくる

ここからは、芸苑道が宿泊施設の皆さまにお伝えしたい内容です。

世界的に、旅行者が負担する費用は増える方向にあります。IVLのような入国時の課金、宿泊税、入域料。旅行の総額が上がるなかで、何に納得してお金を払うかが問われています。

1.「何に使われるか」を語れる施設は強い

ニュージーランドは、課金の使途を自然保護と観光の維持だと明示しています。日本の宿でも、体験の参加費の一部が地域の文化の継承につながることを伝えられれば、価格の意味が変わります。

2.価格競争から離れる

税や課金は下げられません。下げられないなら、受け取る側の価値を上げるほかありません。本物の演奏に触れる時間は、他館と比べられにくい要素です。

3.担い手への還元を明示する

芸苑道は、演奏家への還元を前提に料金を設計しています。お客様に説明できる形で、その仕組みをお伝えできます。

Ask Us貴施設に置き換えると

ここまでは、公開されている資料にもとづく事実の整理です。実際に何をどのように組み立てるかは、貴施設の規模・立地・客層・繁閑の形によって変わります。芸苑道では、次のような点を伺ったうえで、貴施設に合う形をご提案しております。

  • 問こうした負担増の時代に、何で選ばれるか価格ではなく内容で選ばれる形をご提案いたします。
  • 問滞在費用の納得感をどう作るか体験の中身を伝える言い方を整理できます。
  • 問自然や文化の保全をどう伝えるか担い手への還元を説明する形をご用意できます。

ご状況を伺ったうえで、実施できる形かどうかを率直にお伝えいたします。芸苑道へご相談はこちら →

FAQよくある質問

ニュージーランドのIVLとは?

入国する旅行者が、ビザやNZeTAの申請時に支払う国際訪問者保護・観光税です。観光と自然保護に使われます。

いくらですか?

ニュージーランド政府の発表によると、2024年10月1日から1人100NZドルです。それ以前は35NZドルでした。

日本の宿泊税との違いは?

IVLは国が入国手続きの中で集めるのに対し、日本の宿泊税は宿泊施設が徴収し、自治体に申告・納入します。

Sources & References出典・参考文献

  1. Immigration New Zealand「Paying the International Visitor Levy」 https://www.immigration.govt.nz/process-to-apply/applying-for-a-visa/fees-processing-times-and-refunds/paying-the-international-visitor-levy/
  2. Ministry of Business, Innovation & Employment「International Visitor Conservation and Tourism Levy」 https://www.mbie.govt.nz/immigration-and-tourism/tourism/tourism-funding/international-visitor-conservation-and-tourism-levy

本記事は、公的機関・国際機関・学術論文などの公開情報をもとに作成しています(確認日:2026年9月21日)。数値や制度は改定されることがあるため、最新の情報は各出典の公式発表をご確認ください。金額・対象は変更されることがあります。渡航前に各国の公式情報をご確認ください。

WRITTEN BY

細川 明日香

株式会社芸苑道 代表取締役。箏・三味線奏者。東京藝術大学 修士課程修了、日本当道会 師範。伝統芸能の実演家として、訪日のお客様に向けた文化体験を企画しております。著者プロフィール 個人サイト