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「飛鳥・藤原の宮都」が
世界遺産に

公開 更新 文・細川明日香(株式会社芸苑道 代表)読了 約5分
「飛鳥・藤原の宮都」が世界遺産に——日本27件目の登録が示すもの
ANSWER

2026年7月、韓国・釜山で開かれた世界遺産委員会で、奈良県の「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産登録が決まりました。これにより日本の世界遺産は27件(文化遺産22件、自然遺産5件)になりました。明日香村・橿原市・桜井市に点在する19の資産で構成され、古代国家が形づくられていく過程を示す遺跡群です。

このテーマの全体像はこちらユネスコ無形文化遺産に登録された日本の伝統芸能【能楽・文楽・歌舞伎・雅楽・組踊】

What Was Inscribed19の資産で構成される遺跡群

「飛鳥・藤原」は、6世紀末から8世紀初めにかけて日本列島に古代国家が生まれ、政治や宗教の仕組みが整えられていく過程を示す遺跡群です。宮殿、役所、寺院などの跡から、豪族による連合的な政権から天皇を中心とする中央集権体制へ移っていったことや、中国大陸・朝鮮半島との交流を通じて仏教文化や技術が伝わったことがうかがえます[1]。

文化庁によると、2026年8月現在の世界遺産は世界全体で1,273件(文化遺産991件、自然遺産240件、複合遺産42件)で、日本からは文化遺産22件、自然遺産5件の計27件が登録されています[2]。

Why It Matters「見えにくい遺産」が評価されたこと

飛鳥・藤原は、天守や大伽藍のような目立つ建造物が残っている場所ではありません。宮殿や寺院の跡、古墳など、地面の下や平坦な景観の中にある資産が中心です。

それでも登録に至ったのは、ひとつの国家が形づくられた過程を、複数の遺跡のまとまりとして示せるという点が評価されたためと考えられます。ここからは芸苑道の見方ですが、これは「わかりやすい見た目」ではなく「文脈の厚み」が国際的に評価された例だと言えます。

Our Proposal芸苑道からの提案:見えないものを、音で補う

ここからは、芸苑道が宿泊施設の皆さまにお伝えしたい内容です。

遺跡は、説明がなければただの野原に見えることがあります。海外から来たお客様にとってはなおさらです。私たちは、見えないものを補う手段として音があると考えています。

1.その時代に近い音を置く

飛鳥から奈良の時代は、大陸から雅楽が伝わった時期と重なります。当時の宮廷にあった音の系譜を引く楽器の音を、宿で聴いてから遺跡を訪れると、風景の見え方が変わります。

2.滞在の前後に置く

見学の前に置けば予習になり、後に置けば余韻になります。館の一日の流れに合わせて、どちらが合うかをご相談いただけます。

3.地域の物語と結ぶ

奈良に限らず、どの地域にも歴史の層があります。その土地の物語に合う演目を選ぶことが、芸苑道の仕事です。

Ask Us貴施設に置き換えると

ここまでは、公開されている資料にもとづく事実の整理です。実際に何をどのように組み立てるかは、貴施設の規模・立地・客層・繁閑の形によって変わります。芸苑道では、次のような点を伺ったうえで、貴施設に合う形をご提案しております。

  • 問世界遺産の近くで、どんな体験が合うか土地の歴史に沿った演目の選び方をご提案いたします。
  • 問古代や祈りをテーマにできるか雅楽や古い曲を含めた構成をご相談いただけます。
  • 問海外のお客様への説明をどう組み立てるか短時間で伝わる解説の作り方をお手伝いいたします。

ご状況を伺ったうえで、実施できる形かどうかを率直にお伝えいたします。芸苑道へご相談はこちら →

FAQよくある質問

「飛鳥・藤原の宮都」はいつ世界遺産になりましたか?

2026年7月、韓国・釜山で開かれた世界遺産委員会で登録が決まりました。

日本の世界遺産はいくつですか?

文化庁によると、2026年8月現在で27件です(文化遺産22件、自然遺産5件)。

どんな資産で構成されていますか?

奈良県の明日香村・橿原市・桜井市に点在する19の資産で構成され、宮殿・役所・寺院などの遺跡が含まれます。

Sources & References出典・参考文献

  1. 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟「第48回世界遺産委員会報告」 https://www.unesco.or.jp/newsitem/35941/
  2. 文化庁「世界遺産(世界文化遺産)」 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/sekai_isan/

本記事は、公的機関・国際機関・学術論文などの公開情報をもとに作成しています(確認日:2026年9月21日)。数値や制度は改定されることがあるため、最新の情報は各出典の公式発表をご確認ください。

WRITTEN BY

細川 明日香

株式会社芸苑道 代表取締役。箏・三味線奏者。東京藝術大学 修士課程修了、日本当道会 師範。伝統芸能の実演家として、訪日のお客様に向けた文化体験を企画しております。著者プロフィール 個人サイト