GEIENDO芸苑道
調査・研究レポートJapan's New Wealthy Want Culture, Not Things

富裕層の58%が、
文化・芸術を志向する

公開 更新 文・細川明日香(株式会社芸苑道 代表)読了 約6分
新富裕層の58%が『文化や芸術』を志向——博報堂「新富裕層調査2026」を読む
ANSWER

博報堂は2026年3月、世帯年収3,000万円以上を「新富裕層」と定義し、3,709人(うち世帯年収3,000万円以上は547人)を対象にインターネット調査を実施しました。結果、51%が「モノの所有より体験にお金を使いたい」と回答(一般層は39%)、58%が「文化や芸術」を志向すると回答(同39%)しています。53%が「職人の手仕事やクラフトマンシップ」を重視し(同33%)、48%が「商品の背景にあるストーリー」を重視する(同31%)と回答しました。

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The Survey世帯年収3,000万円以上、3,709人への調査

博報堂の富裕層マーケティングラボは2026年3月13日から24日、20〜69歳の男女3,709人を対象にインターネット調査を実施しました。世帯年収3,000万円以上を「新富裕層」と定義し、内訳は世帯年収1,500万円以上が2,173人、3,000万円以上が547人、5,000万円以上が214人です[1]。

調査では、新富裕層に共通する価値観として「10大価値観」が示されました:①所有価値より体験価値、②成長と自己実現、③審美性と文化的意味性、④信頼できるコミュニティ、⑤時間、⑥健康・ウェルネス、⑦子育て・教育、⑧資産形成と資産継承、⑨他者・社会への貢献、⑩グローカルマインド[1]。

The Numbers一般層との差は、最大19ポイント

新富裕層と一般層の意識の差
  • 体験にお金を使いたい(新富裕層)51%
  • 体験にお金を使いたい(一般層)39%
  • 文化や芸術を志向(新富裕層)58%
  • 文化や芸術を志向(一般層)39%
  • 職人の手仕事を重視(新富裕層)53%
  • 職人の手仕事を重視(一般層)33%
  • 商品のストーリーを重視(新富裕層)48%
  • 商品のストーリーを重視(一般層)31%

いずれの項目でも、新富裕層は一般層より10〜20ポイント高い結果となりました。

出典:博報堂「『新富裕層調査2026』を発表」ニュースリリースをもとに作成

新富裕層は、モノの所有よりも体験にお金を使う意向が強く(51%、一般層39%)、なかでも「文化や芸術」への志向は58%(同39%)と、10大価値観の中でも際立って高い結果でした。「職人の手仕事やクラフトマンシップ」(53%、同33%)、「商品の背景にあるストーリー」(48%、同31%)への関心も、一般層を大きく上回っています[1]。

Our Proposal芸苑道からの提案:体験・文化・物語を、一つの演目に

ここからは、芸苑道が宿泊施設の皆さまにお伝えしたい内容です。

1.伝統芸能は、この3つの関心を同時に満たす

「体験」「文化」「職人の手仕事」「ストーリー」——今回の調査で新富裕層が特に高く支持したこれらの価値観は、伝統芸能の鑑賞体験がもともと備えている性質そのものです。

2.『物語』の伝え方が、体験の価値を左右する

48%が商品の背景にあるストーリーを重視する今、演目や演奏家の背景を丁寧に伝える解説は、単なる補足ではなく体験の核になります。

3.貴施設の客層に合わせた設計を

富裕層の中でも年代によって関心は異なります。貴施設のお客様の傾向に合わせた演目・進行のご相談を承っております。

Ask Us貴施設に置き換えると

ここまでは、公開されている資料にもとづく事実の整理です。実際に何をどのように組み立てるかは、貴施設の規模・立地・客層・繁閑の形によって変わります。芸苑道では、次のような点を伺ったうえで、貴施設に合う形をご提案しております。

  • 問貴施設のお客様は、こうした価値観をお持ちの層と重なるか客層データと調査結果を照らし合わせ、企画の方向性をご一緒に検討します。
  • 問『ストーリー』をどう伝えれば響くか演目の背景・由来を伝える構成を、演奏家の解説を交えてご提案します。
  • 問世代によって関心の違いはあるか若年層・シニア層それぞれに合わせた見せ方のご相談を承っております。

ご状況を伺ったうえで、実施できる形かどうかを率直にお伝えいたします。芸苑道へご相談はこちら →

FAQよくある質問

『新富裕層』とは、どのように定義されていますか?

博報堂の調査では、世帯年収3,000万円以上を『新富裕層』と定義しています。

体験と所有、どちらを重視する傾向が強いですか?

51%が『モノの所有より体験にお金を使いたい』と回答しており、一般層(39%)より12ポイント高くなっています。

文化や芸術への関心は、一般層と比べてどう違いますか?

新富裕層の58%が『文化や芸術』を志向すると回答しており、一般層の39%より19ポイント高くなっています。

Sources & References出典・参考文献

  1. 博報堂「博報堂富裕層マーケティングラボ、『新富裕層調査2026』を発表」2026年 https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/267368/

本記事は、公的機関・国際機関・学術論文などの公開情報をもとに作成しています(確認日:2026年10月1日)。数値や制度は改定されることがあるため、最新の情報は各出典の公式発表をご確認ください。

WRITTEN BY

細川 明日香

株式会社芸苑道 代表取締役。箏・三味線奏者。東京藝術大学 修士課程修了、日本当道会 師範。伝統芸能の実演家として、訪日のお客様に向けた文化体験を企画しております。著者プロフィール 個人サイト