GEIENDO芸苑道
調査・研究レポートOccupancy by Property Type

旅館38.2%、シティホテル74.1%
稼働率が示すもの

公開 更新 文・細川明日香(株式会社芸苑道 代表)読了 約6分
施設タイプ別の客室稼働率【2025年】——旅館38.2%、シティホテル74.1%が意味すること
ANSWER

2025年の客室稼働率は全体で61.6%、施設タイプ別では旅館38.2%、リゾートホテル56.9%、ビジネスホテル75.3%、シティホテル74.1%、簡易宿所29.6%でした。いずれも前年より上がっていますが、旅館とリゾートホテルは他のタイプより低い水準が続いています。稼働率の低さは、客室単価と滞在中の売上で補う設計が前提になります。

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The Numbers施設タイプ別の客室稼働率

客室稼働率(2025年・確定値)
  • ビジネスホテル75.3%
  • シティホテル74.1%
  • 全体61.6%
  • リゾートホテル56.9%
  • 旅館38.2%
  • 簡易宿所29.6%

全体61.6%。旅館は38.2%で、ビジネスホテルとの差は37.1ポイントあります。

出典:観光庁「宿泊旅行統計調査(2025年・年間値(確定値))」

都道府県別では、全体の稼働率が最も高いのは大阪府の78.6%でした。稼働率が80%を超えた都道府県は、リゾートホテル0、ビジネスホテル3、シティホテル0です[1]。

How to Read It稼働率の差をどう読むか

  • 旅館は客室数が少なく、1室あたりの人数と単価が高い構造です。稼働率だけでビジネスホテルと比べることはできません。
  • 季節変動が大きいタイプほど、平均稼働率は下がります。リゾートホテルや旅館は、繁忙期と閑散期の差が数字に表れます。
  • 全タイプで前年より上昇しています。2025年は外国人延べ宿泊者数が1億7,992万人泊(前年比9.4%増)と伸びた年でもあります[1]。

Our Proposal芸苑道からの提案:埋まらない日と、埋まっている日の両方に効くもの

ここからは、芸苑道が宿泊施設の皆さまにお伝えしたい内容です。

旅館とリゾートホテルの稼働率が他のタイプより低いという構造は、簡単には変わりません。私たちが提案したいのは、この数字を2つの方向から使うことです。

1.閑散期に、行く理由をつくる

平日や冬場など埋まりにくい日に、その日にしか体験できない演奏会や体験を設定する。宿泊料金を下げるのではなく、その日に泊まる理由を足すやり方です。季節の行事に合わせた演目は、日付そのものを目的にできます。

2.繁忙期に、1泊あたりの価値を上げる

満室の日には、稼働率をこれ以上上げられません。伸ばせるのは1人あたりの滞在価値です。有料の少人数プログラムは、満室の日ほど成立しやすくなります。

3.数字で確かめられる形にする

体験を入れた日と入れない日で、宿泊単価や滞在中の売上、満足度の声を比べていただくことをおすすめしております。芸苑道は、1回だけの実施からご相談を承っております。

Ask Us貴施設に置き換えると

ここまでは、公開されている資料にもとづく事実の整理です。実際に何をどのように組み立てるかは、貴施設の規模・立地・客層・繁閑の形によって変わります。芸苑道では、次のような点を伺ったうえで、貴施設に合う形をご提案しております。

  • 問閑散期の平日に、何を置けば予約が動くか日付そのものを目的にする企画をご提案いたします。
  • 問満室の日に単価を上げる方法有料の少人数プログラムが向いています。
  • 問効果をどう検証するか実施日と非実施日の比較方法をご相談いただけます。

ご状況を伺ったうえで、実施できる形かどうかを率直にお伝えいたします。芸苑道へご相談はこちら →

FAQよくある質問

2025年の客室稼働率は?

確定値で、全体61.6%です。旅館38.2%、リゾートホテル56.9%、ビジネスホテル75.3%、シティホテル74.1%、簡易宿所29.6%でした。

なぜ旅館の稼働率は低いのですか?

客室数が少なく1室あたりの単価が高い構造であることや、季節による変動が大きいことが影響します。稼働率だけで比較はできません。

前年と比べてどうですか?

全タイプで上昇しました。全体で2.0ポイント、旅館で2.1ポイント、リゾートホテルで2.8ポイントの上昇です。

Sources & References出典・参考文献

  1. 観光庁「宿泊旅行統計調査(2025年(令和7年)・年間値(確定値))」2026年7月6日 https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/002026763.pdf
  2. 観光庁「宿泊旅行統計調査」報道発表ページ https://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_00075.html

本記事は、公的機関・国際機関・学術論文などの公開情報をもとに作成しています(確認日:2026年10月7日)。数値や制度は改定されることがあるため、最新の情報は各出典の公式発表をご確認ください。

WRITTEN BY

細川 明日香

株式会社芸苑道 代表取締役。箏・三味線奏者。東京藝術大学 修士課程修了、日本当道会 師範。伝統芸能の実演家として、訪日のお客様に向けた文化体験を企画しております。著者プロフィール 個人サイト