GEIENDO芸苑道
海外から見た日本文化Okinawa and Tohoku in Lonely Planet's Best in Travel 2027

2027年の旅先に、
沖縄と東北

公開 更新 文・細川明日香(株式会社芸苑道 代表)読了 約6分
英語圏の旅行ガイド「ロンリープラネット」が選ぶ2027年の旅先に、沖縄と東北(みちのく潮風トレイル)——「見落とされがちな場所」としての評価
ANSWER

英語圏で広く読まれている旅行ガイドブックロンリープラネット(Lonely Planet)は、2026年9月に発表した「Best in Travel 2027」(目的地と体験をあわせた50件)で、日本から沖縄(亜熱帯の島の文化)と東北(みちのく潮風トレイルを歩く旅)を選びました。紹介文では、どちらも交通の便や知名度の面で見落とされやすいが、訪れる価値のある場所として描かれています。東京・京都のような定番ではなく、地方の文化と自然に光が当たっている点が特徴です。

このテーマの全体像はこちらユネスコ無形文化遺産に登録された日本の伝統芸能【能楽・文楽・歌舞伎・雅楽・組踊】

About the List「Best in Travel」とは?

ロンリープラネットは、英語圏を中心に広く読まれている旅行ガイドブックのシリーズです。毎年、翌年に訪れたい旅先を選ぶ「Best in Travel」を発表しており、2026年9月に「Best in Travel 2027」が公表されました[1][3]。

2027年版は、目的地と体験をあわせた50件で構成されています。ロンリープラネットは、掲載したすべての場所について、書き手や編集者が実際に訪れたうえで選んだと説明しています[1]。

日本からは、沖縄と、東北のみちのく潮風トレイルの2件が選ばれました[1]。アジアからはほかに、中国の成都、ベトナムのダナン、インドのダージリンなどが並んでいます[1]。

芸苑道とロンリープラネットとの提携関係はありません。本記事は公開されている紹介文の要約です。

The Two Japanese Picks沖縄と東北は、どのように紹介されたのか

タブを切り替えると、それぞれの紹介の要点をご覧いただけます。

選ばれた理由:亜熱帯の島の文化

  • 東京から飛行機で約3時間、新幹線の路線網の外にあるため、見落とされやすい場所だと紹介されています[1]。
  • 一方で、訪れた人は、独自の文化と美しい自然をもつ亜熱帯の島々と、本土の慌ただしさから離れたゆったりした空気に出会える、と書かれています[1]。
  • 紹介文の筆者は、東京在住のロンリープラネット北東アジア担当編集者です[1]。

What It Suggestsこの選定から、何が読み取れるのか

二つの紹介に共通しているのは、「多くの訪日客が行かないが、行けば独自の文化と自然に出会える」という描き方です[1]。沖縄は新幹線の路線網の外にあることが、東北は訪日客に見落とされがちであることが、あえて書き添えられています[1]。

リスト全体についても、ゆっくり旅をする、混雑を避ける、より意味のある体験を求める、といった志向が表れていると報じられています[3]。こうした傾向は、地方への誘客という日本の観光政策の方向とも重なります。

海外メディアや評価機関の日本に対する評価は、Virtuosoの「Luxe Report 2027」や世界経済フォーラム「旅行・観光開発指数2026」でも紹介しています。

Our Proposal芸苑道からの提案:「見落とされがちな土地」の文化を、宿でお伝えする

ここからは、芸苑道が宿泊施設の皆さまにお伝えしたい内容です。

1.その土地の芸能を、物語とともに

沖縄には琉球の芸能が、東北には神楽をはじめとする各地の民俗芸能が受け継がれています。海外のお客様にとっては、旅先の土地の文化を知る入り口になります。由来や背景を短い解説とともにお届けすることで、旅の記憶がより深いものになると私たちは考えています。

2.長く歩いた一日の終わりに

トレイルを歩く旅や自然を楽しむ旅では、宿に着いてからの時間が大切になります。夕食後に、ラウンジや客室に近い空間で静かな演奏をお聴きいただく形は、一日を穏やかに締めくくる時間としてご提案できます。

3.英語での解説を添えて

ガイドブックを手に訪れる海外のお客様には、英語での簡潔な解説が欠かせません。芸苑道では、演目の選定・空間の設え・進行の設計に加え、解説の組み立てまで、講師1名あたり¥88,000〜を目安にご相談を承っております。

Ask Us貴施設に置き換えると

ここまでは、公開されている資料にもとづく事実の整理です。実際に何をどのように組み立てるかは、貴施設の規模・立地・客層・繁閑の形によって変わります。芸苑道では、次のような点を伺ったうえで、貴施設に合う形をご提案しております。

  • 問地方の宿として、海外の旅行ガイドの評価をどう生かすかその土地ならではの芸能を、海外のお客様に伝わる形でご紹介する方法をご提案いたします。
  • 問長く歩く旅や自然を楽しむお客様に、夜の時間をどうご用意するか一日の疲れを癒やす静かな演奏の時間について、ご相談を承っております。
  • 問英語で、土地の文化を短く伝えるには演目の由来や楽器の説明を、英語の解説として組み立ててお届けいたします。

ご状況を伺ったうえで、実施できる形かどうかを率直にお伝えいたします。芸苑道へご相談はこちら →

FAQよくある質問

「Best in Travel 2027」に日本から選ばれたのはどこですか?

沖縄と、東北のみちのく潮風トレイルの2件です。

沖縄はどのような理由で選ばれましたか?

亜熱帯の島々の独自の文化と自然、本土とは異なるゆったりした空気が紹介されています。新幹線の路線網の外にあり見落とされやすい場所とも書かれています。

みちのく潮風トレイルとは何ですか?

東日本大震災後に環境省が策定した「グリーン復興プロジェクト」の取り組みの一つで、青森県八戸市から福島県相馬市まで4県29市町村にまたがる長距離自然歩道です。2019年6月に全線が開通しました。

Sources & References出典・参考文献

  1. Lonely Planet, "Best in Travel 2027"(2026年9月発表) https://www.lonelyplanet.com/best-in-travel
  2. Lonely Planet, "A Guide to Okinawa, Japan" / "A Guide to Hiking the Michinoku Coastal Trail, Japan"(2026年9月) https://www.lonelyplanet.com/articles/guide-to-okinawa-japan
  3. Time Out, "Lonely Planet has revealed the best places to travel in 2027" 2026年9月23日 https://www.timeout.com/news/lonely-planet-best-in-travel-2027-092326
  4. 環境省 報道発表「みちのく潮風トレイル全線開通5周年及び東海自然歩道完成50周年記念行事等の開催について」2024年3月19日 https://www.env.go.jp/press/press_02962.html

本記事は、公的機関・国際機関・学術論文などの公開情報をもとに作成しています(確認日:2026年10月8日)。数値や制度は改定されることがあるため、最新の情報は各出典の公式発表をご確認ください。

WRITTEN BY

細川 明日香

株式会社芸苑道 代表取締役。箏・三味線奏者。東京藝術大学 修士課程修了、日本当道会 師範。伝統芸能の実演家として、訪日のお客様に向けた文化体験を企画しております。著者プロフィール 個人サイト