National Day Holiday国慶節の連休に、中国から何人が出国した?本土住民は444万4千人
中国の国家移民管理局は2026年10月8日、国慶節の連休(10月1〜7日)の出入境の状況を公表しました。新華社の配信によると、主な数字は次のとおりです[1]。
| 項目 | 人数 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 出入境者の合計(中国人・外国人) | 1,546万2千人(1日平均220万9千人) | 6.7%増 |
| うち、中国本土の住民の出国 | 444万4千人 | 9.3%増 |
| 外国人の入境 | 68万2千人 | 5.4%増 |
| うち、ビザ免除で入境した外国人 | 50万5千人 | 9.2%増 |
1日あたりの出入境者が最も多かったのは10月4日で、239万7千人でした[1]。なお、2025年は国慶節と中秋節が重なった8連休で、2026年は中秋節(9月25日)と国慶節の連休が分かれています。比較は、国家移民管理局が公表した前年同期比をそのまま記載しています。
年間の流れで見ても、中国の出入境は増えています。2026年上半期(1〜6月)の出入境者は延べ3億6,900万人で前年同期比10.8%増となり、過去最高でした。このうち中国本土の住民は延べ1億7,600万人で、10.7%増です[2]。
Chinese Visitors to Japan訪日中国客はどのくらい減った?1〜8月の累計で56.7%減
2026年1〜8月は韓国が742万人で最大。中国は290万人で、台湾・韓国を下回りました。
出典:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年8月推計値)」。2025年は確定値、2026年は推計値
JNTOの推計によると、2026年1〜8月の訪日中国客は290万4,600人で、前年同期(671万1,851人)から56.7%減りました。8月単月では41万8,000人で、前年同月比59.0%減です[3][4]。
JNTOは8月の中国市場について、中国政府より日本への渡航を避けるよう注意喚起があったこと、航空便の減便の影響などを挙げています[4]。この注意喚起は、中国外交部と在日本の中国大使館・総領事館が2025年11月14日に出したもので、新華社が伝えています[5]。
訪日客全体に占める中国の割合は、1〜8月の累計で2025年の23.6%から、2026年は10.5%に下がりました(JNTOの数字から芸苑道が計算)[4]。8月の訪日外客数の全体像は2026年8月の訪日外客数の記事で解説しています。
Other Marketsほかの市場はどこまで補った?中国を除くと14.1%増
2026年1〜8月の訪日外客数の合計は2,762万6,300人で、前年同期比2.7%減でした。中国の減少(約381万人減)に対して、全体の減少は約76万人にとどまっています[4]。
| 市場 | 2025年1〜8月 | 2026年1〜8月 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 中国 | 6,711,851人 | 2,904,600人 | 56.7%減 |
| 韓国 | 6,123,081人 | 7,420,300人 | 21.2%増 |
| 台湾 | 4,509,729人 | 5,402,000人 | 19.8%増 |
| 香港 | 1,673,144人 | 1,818,300人 | 8.7%増 |
| 米国 | 2,173,032人 | 2,305,300人 | 6.1%増 |
| 中国を除く合計 | 21,672,248人 | 24,721,700人 | 14.1%増 |
韓国・台湾・香港の3市場だけで、合わせて約233万人増えました。中国を除く合計は14.1%増です(中国を除く合計と伸び率は、JNTOの数字から芸苑道が計算)[4]。JNTOは韓国・台湾・香港の8月について、継続する訪日旅行人気やスクールホリデー、航空座席数の増加などを挙げ、いずれも8月として過去最高だったとしています[4]。
中国の海外旅行は全体として伸びているため、訪日中国客の減少は、海外旅行の需要そのものが縮んだためではなく、行き先の選び方が変わったことによるものと読めます。ただし、中国からどの国・地域へ旅行者が向かったかは、国家移民管理局の発表には含まれていません。
Spending and Stays消費額と宿泊はどう変わった?中国の消費額は48.0%減、1人当たりは11.2%増
中国の旅行消費額は2,635億円
観光庁のインバウンド消費動向調査によると、2026年4〜6月期の中国の旅行消費額は2,635億円で、前年同期比48.0%減でした。国籍・地域別では米国(3,860億円)、台湾(3,618億円)に次ぐ3位です。全体の旅行消費額は2兆5,125億円(0.3%増)で、ほぼ前年並みでした。
訪日した中国客の支出は増加
- 中国の1人当たり旅行支出:271,093円(11.2%増)
- うち買物代:111,576円
- 平均泊数:10.4泊(前年同期差2.6泊増)
- 全国籍・地域の1人当たり旅行支出:244,733円(3.4%増)
平均泊数は全目的の値です。観光・レジャー目的に限ると、中国の平均泊数は6.8泊でした。
7月の中国の延べ宿泊者数は44.7%減
観光庁の宿泊旅行統計調査(2026年7月・第2次速報)では、中国の延べ宿泊者数は177万1,610人泊で、前年同月比44.7%減でした。国籍別では台湾(212万7,160人泊、24.7%増)に次ぐ2位で、3位は韓国(154万5,430人泊、28.4%増)です。
韓国は短い滞在、米国は高い支出
- 韓国:1人当たり99,256円、平均3.6泊
- 台湾:1人当たり195,488円、平均6.1泊
- 米国:1人当たり379,775円(4〜6月期の旅行消費額は国籍・地域別で最大)
いずれも2026年4〜6月期(2次速報)の値です。
以上は、観光庁「インバウンド消費動向調査 2026年4-6月期(2次速報)」[6]と「宿泊旅行統計調査(2026年8月・第1次速報、2026年7月・第2次速報)」[7]によります。中国の1人当たり支出が増えたのは、訪日した人の構成(旅行の目的や滞在の長さ)が変わった影響も考えられるため、数字は目安としてご覧ください。宿泊旅行統計調査は2026年1月分から調査の層化基準を見直しており、前年との比較には見直しの影響が含まれる可能性があると観光庁は注記しています[7]。
費目別・国籍別の支出は、2026年4〜6月期の訪日消費の記事でも解説しています。
Upcoming Data7〜9月のデータはいつ出る?消費動向は10月21日、宿泊統計は10月30日の予定
国慶節の連休を含む秋の動きは、これから公表される統計で確かめられます。観光庁の公表予定は次のとおりです[8]。
| 統計 | 対象 | 公表予定日 |
|---|---|---|
| インバウンド消費動向調査(1次速報) | 2026年7〜9月期 | 2026年10月21日 |
| 宿泊旅行統計調査(1次速報) | 2026年9月分 | 2026年10月30日 |
| 宿泊旅行統計調査(1次速報) | 2026年10月分 | 2026年11月30日 |
訪日外客数の9月分はJNTOが毎月公表しており、8月分は9月16日に公表されました[3]。中国政府の注意喚起や航空便の運航がどう変わるかによって、中国市場の動きは変わりえます。今後の見通しについて、本記事では予測を示していません。
Our Proposal芸苑道からの提案:特定の市場に頼らない、文化体験の整え方
ここからは、芸苑道が宿泊施設の皆さまにお伝えしたい内容です。
1.お客様の国・地域の変化に合わせて、解説を選ぶ
2026年は、中国のお客様が減り、韓国・台湾・香港のお客様が増えました。同じ演奏でも、解説の言葉や話題の選び方で、お客様の受け取り方は変わります。貴施設のお客様の国籍の構成に合わせて、解説の言語や内容をご提案いたします。
2.短い滞在でも組み込みやすい時間に
韓国のお客様の平均泊数は3.6泊と短めです。ご到着日の夕方や、ご夕食の前の30分ほどなど、旅程を大きく変えずにお楽しみいただける時間帯に演奏を置く方法があります。講師1名あたり¥88,000〜で、演目の選定・空間の設え・進行の設計までご相談を承っております。
3.年間の予定に、季節の催しとして
特定の国の大型連休に合わせるだけでなく、日本の季節の行事に合わせた催しは、どの国・地域のお客様にもお楽しみいただきやすい形です。年に数回の定例の催しとして組み込むことで、市場の構成が変わっても続けやすくなります。現地の条件によっては実施が難しい場合もございますので、その際は率直にお伝えいたします。
Ask Us貴施設に置き換えると
ここまでは、公開されている資料にもとづく事実の整理です。実際に何をどのように組み立てるかは、貴施設の規模・立地・客層・繁閑の形によって変わります。芸苑道では、次のような点を伺ったうえで、貴施設に合う形をご提案しております。
- 問中国のお客様が減ったあと、どの国・地域のお客様に向けて体験を整えるか貴施設の国籍別の構成を伺い、市場ごとに合う演目と解説の形をご提案いたします。
- 問滞在日数の短いお客様にも、無理なくお楽しみいただける時間をどうつくるかご到着日の夕方やご夕食の前など、短い滞在でも組み込みやすい時間帯をご一緒に考えます。
- 問特定の市場に頼らない催しを、年間の予定にどう組み込むか季節の行事と合わせた年間の構成について、ご相談を承っております。
ご状況を伺ったうえで、実施できる形かどうかを率直にお伝えいたします。芸苑道へご相談はこちら →
FAQよくある質問
2026年の国慶節連休に、中国本土から何人が出国しましたか?
中国の国家移民管理局によると、2026年10月1〜7日の連休に出国した中国本土の住民は444万4千人で、前年同期比9.3%増でした。出入境者の合計は1,546万2千人(6.7%増)です。
2026年の訪日中国客はどのくらい減っていますか?
JNTOの推計では、2026年1〜8月の訪日中国客は290万4,600人で、前年同期比56.7%減です。訪日客全体に占める中国の割合は、23.6%から10.5%に下がりました。
訪日客全体はどのくらい減っていますか?
2026年1〜8月の訪日外客数は2,762万6,300人で、前年同期比2.7%減です。中国を除く合計は14.1%増で、韓国・台湾・香港の増加が全体の落ち込みを小さくしています。
Sources & References出典・参考文献
- 新華社「国庆节假期1546.2万人次出入境」(国家移民管理局の発表)2026年10月8日 https://www.xinhuanet.com/politics/20261008/a9cab0a8eda244619079df9ff37837fe/c.html
- 新華社「今年上半年3.69亿人次出入境」(国家移民管理局の発表)2026年7月10日 https://www.news.cn/politics/20260710/faebb08acc784ae4883460cd9648f08c/c.html
- 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年8月推計値)」2026年9月16日 https://www.jnto.go.jp/news/press/20260916_monthly.html
- 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年8月推計値)」報道発表資料(PDF)2026年9月16日 https://www.jnto.go.jp/news/_files/20260916_1615.pdf
- 新華社「外交部和中国驻日本使领馆郑重提醒中国公民近期避免前往日本」2025年11月14日 https://www.news.cn/20251114/2240ec84bc8e474983c867f7b74eeedb/c.html
- 観光庁「インバウンド消費動向調査 2026年4-6月期の調査結果(2次速報)の概要」2026年9月30日 https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/002024946.pdf
- 観光庁「宿泊旅行統計調査(2026年8月・第1次速報、2026年7月・第2次速報)」2026年9月30日 https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/002024577.pdf
- 観光庁「観光統計公表予定日」(2026年3月31日更新) https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/kouhyoubi.html
本記事は、公的機関・国際機関・学術論文などの公開情報をもとに作成しています(確認日:2026年10月19日)。数値や制度は改定されることがあるため、最新の情報は各出典の公式発表をご確認ください。
