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訪日リピーターは2,768万人
2030年目標までの距離

公開 更新 文・細川明日香(株式会社芸苑道 代表)読了 約6分
訪日リピーターは2,768万人——2030年目標4,000万人までの距離
ANSWER

第5次観光立国推進基本計画は、2030年の目標のひとつに訪日リピーター4,000万人を掲げています。実績は2024年が2,422万人、2025年が2,768万人。観光庁の分析では、観光・レジャー目的の訪日客に占めるリピーターの割合は2023年で67.7%で、市場によって大きな差があります。

このテーマの全体像はこちら訪日インバウンド市場の全体像【2025年確報データで読む】

Target and Reality2030年に4,000万人という目標

第5次観光立国推進基本計画では、インバウンド関連の目標のひとつとして「訪日外国人旅行者に占めるリピーター数」が再設定され、2030年に4,000万人とされています[1]。

指標2024年2025年2030年目標
訪日リピーター数2,422万人2,768万人4,000万人
訪日外国人旅行者数3,687万人4,268万人6,000万人
出典:観光庁「観光立国推進基本計画(第5次)(概要)」[1]

目標に対する2025年の達成率は、旅行者数が約71%、リピーター数が約69%です(当メディア算出)。

By Market市場によって、リピーター率はまったく違う

訪日リピーター割合(2023年・観光レジャー目的)
  • 香港91.5%
  • 台湾88.2%
  • タイ78.6%
  • 韓国74.8%
  • シンガポール73.9%
  • 中国61.9%
  • オーストラリア38.5%
  • カナダ32.7%
  • フランス31.8%
  • 米国29.9%

香港・台湾は9割前後。欧米豪は初回が多数を占めます。

出典:観光庁「インバウンド消費動向調査【トピックス分析】訪日回数と消費動向の関係について」の「1回目」の割合から当メディアが算出

観光庁の分析では、観光・レジャー目的の訪日リピーター割合は2017年57.7%、2019年61.9%、2023年67.7%と推移しています。2023年のリピーター数は1,333万人で、国籍・地域別の構成比は韓国、台湾、香港、中国の東アジア4市場で約8割を占めました[2]。

Our Proposal芸苑道からの提案:2回目に何を出すかを決めておく

ここからは、芸苑道が宿泊施設の皆さまにお伝えしたい内容です。

リピーター率が9割を超える市場がある一方で、欧米豪は初回が大半です。同じ体験を全員に出すと、どちらかに合わなくなります。

1.初回のお客様には「入口」を

初めて日本に来た方には、楽器の紹介と短い演奏、触れてみる時間という基本の構成が向きます。説明は丁寧に、時間は短めに。

2.再訪のお客様には「深さ」を

何度も来ている方には、季節の曲や、その土地に伝わる曲など、前回と違う中身が必要です。同じ内容の繰り返しは、再訪の動機を弱めます。

3.年間の演目表をつくる

春夏秋冬で演目を変え、館の案内に「季節によって内容が変わります」と書いておく。それだけで、次に来る理由の説明になります。芸苑道では、年間の演目計画からご相談を承っております。

Ask Us貴施設に置き換えると

ここまでは、公開されている資料にもとづく事実の整理です。実際に何をどのように組み立てるかは、貴施設の規模・立地・客層・繁閑の形によって変わります。芸苑道では、次のような点を伺ったうえで、貴施設に合う形をご提案しております。

  • 問再訪の理由になる体験をどう作るか季節ごとに演目を変える設計で、次に来る理由をつくれます。
  • 問初回のお客様と、5回目のお客様で内容を変えるべきか滞在回数に応じた深さの違う構成をご提案できます。
  • 問リピーターの多い市場に、何が響くか市場ごとの好みと解説の深さをご相談いただけます。

ご状況を伺ったうえで、実施できる形かどうかを率直にお伝えいたします。芸苑道へご相談はこちら →

FAQよくある質問

訪日リピーターの政府目標は?

第5次観光立国推進基本計画で、2030年に4,000万人とされています。2025年の実績は2,768万人です。

リピーターの割合はどのくらいですか?

観光庁の分析では、観光・レジャー目的の訪日客に占めるリピーターの割合は2023年で67.7%でした。

リピーター率が高い市場は?

2023年の分析では、香港と台湾が9割前後で最も高く、米国やフランスなど欧米の市場では初回の訪問者が多数を占めます。

Sources & References出典・参考文献

  1. 観光庁「観光立国推進基本計画(第5次)(概要)」2026年3月27日閣議決定 https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/002019550.pdf
  2. 観光庁「インバウンド消費動向調査【トピックス分析】訪日外国人旅行者(観光・レジャー目的)の訪日回数と消費動向の関係について」 https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/002020032.pdf

本記事は、公的機関・国際機関・学術論文などの公開情報をもとに作成しています(確認日:2026年9月21日)。数値や制度は改定されることがあるため、最新の情報は各出典の公式発表をご確認ください。

WRITTEN BY

細川 明日香

株式会社芸苑道 代表取締役。箏・三味線奏者。東京藝術大学 修士課程修了、日本当道会 師範。伝統芸能の実演家として、訪日のお客様に向けた文化体験を企画しております。著者プロフィール 個人サイト