Spending Breakdown1人当たりの支出は、どの費目に向かうか
平均22万8,782円のうち、宿泊費が8万4,057円で最大です。
出典:観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年暦年(確報)」図表5
宿泊費は英国(19万2,926円)、娯楽等サービス費はオーストラリア(3万5,165円)、買物代はシンガポール(10万620円)がそれぞれ最も高い値でした[2]。
Our Proposal芸苑道からの提案:宿泊費の隣にある「1万円」をどう設計するか
ここからは、芸苑道が宿泊施設の皆さまにお伝えしたい内容です。
統計を見て私たちが注目しているのは、娯楽等サービス費の平均1万295円という数字です。宿泊費8万4千円に比べれば小さく見えますが、これは「館外の観光施設やショーに使われた金額」も含んだ数字です。つまり、滞在中に使われるはずのこの予算は、多くの場合、館外に流れています。
1.館内で完結する体験は、この予算を受け止められる
チェックイン後の夕刻や、夕食前の時間帯は、お客様が館外へ出にくい時間です。この時間に館内で有料の文化体験を用意すると、これまで館外に向かっていた支出を、施設の売上として受け止められます。
2.オーストラリアのような市場から始める
娯楽等サービス費が突出して高い市場があります。こうした市場の予約が多い日に体験を設定すると、初期の成約率を確かめやすくなります。
3.「高付加価値旅行者」は価格ではなく中身を見ている
観光庁は、高付加価値旅行者について、消費額が大きいだけでなく、知的好奇心や探究心が強く、体験を通じて地域の伝統・文化に触れ、知識を深めることを重視する傾向があると説明しています[3]。高額であることより、その土地でしか受け取れない内容であることが選ばれる条件になります。
芸苑道は、東京藝術大学出身の実演家による演奏と、お客様が自ら楽器に触れる時間を組み合わせたプログラムを設計しています。料金は講師1名あたり¥88,000〜(税込、内容により変動)です。
Ask Us貴施設に置き換えると
ここまでは、公開されている資料にもとづく事実の整理です。実際に何をどのように組み立てるかは、貴施設の規模・立地・客層・繁閑の形によって変わります。芸苑道では、次のような点を伺ったうえで、貴施設に合う形をご提案しております。
- 問館内で有料の体験を成立させるには、いくらが妥当かお客様の層と内容から、価格帯の考え方を整理してお伝えいたします。
- 問宿泊プランに組み込むか、当日販売にするか販売方法によって参加率と手間が変わります。
- 問夕食前の60分で、何ができるか時間の制約から逆算した構成をご提案いたします。
ご状況を伺ったうえで、実施できる形かどうかを率直にお伝えいたします。芸苑道へご相談はこちら →
Glossaryこの記事に出てくる用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 高付加価値旅行者こうふかかちりょこうしゃ | 日本政府観光局(JNTO)の調査では、訪日旅行1回あたりの着地消費額(国際航空運賃を除く現地での消費額)が1人100万円以上の旅行を「高付加価値旅行」としています。 |
FAQよくある質問
高付加価値旅行者とは?
JNTOの調査では、訪日旅行1回あたりの着地消費額が1人100万円以上の旅行を高付加価値旅行としています。
高付加価値旅行者は全体のどのくらいですか?
2023年で訪日客数の2.4%(59万人)ですが、訪日旅行消費額の19.1%を占めています。
1人当たりの支出で最も大きい費目は?
2025年の確報では宿泊費(平均8万4,057円)です。次いで買物代、飲食費の順です。
Sources & References出典・参考文献
- 日本政府観光局(JNTO)「訪日の高付加価値旅行市場は消費額・旅行者数ともに大幅増加」2025年6月11日 https://www.jnto.go.jp/news/press/20250611.html
- 観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年暦年の調査結果(確報)の概要」2026年3月31日 https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/002020010.pdf
- 観光庁「高付加価値旅行者の誘客に向けて集中的な支援等を行うモデル観光地3地域を追加選定しました」令和6年9月27日 https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001764408.pdf
本記事は、公的機関・国際機関・学術論文などの公開情報をもとに作成しています(確認日:2026年9月20日)。数値や制度は改定されることがあるため、最新の情報は各出典の公式発表をご確認ください。
